参加してから半年が経過した、パーマカルチャー・オンラインスクールのワークで、こんなお題が出ました。
環境の力を利用するために、今、具体的にできることを考えてみてください。
答えを書く前に、どうしても書いておきたい前置きがあります。ワークの冒頭に出てきた「充足感」という言葉に、ハッとさせられたからです。
「今ここ」に満足できない癖の正体
僕は小さい頃から、何かできたら褒められる、ということに慣れすぎていたなと思います。
小学2年生の時から少年野球をやっていました。自覚があるくらいには上手な方で、普通のプレーをしてもまったく褒められない。なぜかファインプレーをしても、監督は褒めてくれませんでした。
なんで俺だけ。
たぶんその経験から、「普通」ということに興味が湧かなくなったんだと思います。ここぞという時のファインプレーばかりを、無意識に考えるようになった。
監督の奥さんから「あんたには期待してるから、監督は簡単には褒めないんだよ」と言われて、なんとかメンタルを保っていました。でも、その癖が未だに抜けていない。
まだ何も達成していない。まだ結果を出していない。──いつでも、今ここに満足できていないんです。
でも、振り返ればどうでしょう。
地元の進学校に合格して、ラグビーに打ち込んで、青春もして。国立の第一志望にはわずかに届かなかったけれど大学に進んで、そこから東京大学の大学院にチャレンジして。大学とは畑違いの建設会社で6年揉まれて、さらにまったく畑違いの生協に転職して、家族で元気に楽しく暮らしている。
十分やってきているじゃないか、と。
何かを達成したら幸せ、ではなく、達成するためのプロセスにもっと意識を向けたい。ちょうど今、仕事の自給に向けて「一番ツラい時期なのでは?」と思えるくらいツラいので、なおさらそう思います。
親になって、より実感したこと
娘に「パパ見て?」と言われて、『うん?何がすごい?何ができたの?』と、結果ばかりに目がいっている自分に気づきました。
だから今は、できたかどうかより先に、今そのままの娘でいてくれることへの有り難みを意識するようにしています。
本題:環境の力を利用するために、今できること
前置きが長くなりました。僕の答えはシンプルです。
人、場所、時間。あらゆる選択を変えること。
今までの過ごし方の結果が今の暮らしなのだから、まずは今までの習慣を手放してみる。具体的にはこんなことをしています。
人を変える
- 今の職場での人付き合いは、正直、最低限に
- トレーラーハウスの販売をしている人に会いに行き、話を聞き、実物を見せてもらった
- 有楽町のふるさと回帰支援センターにコンタクトして、陸前高田市の移住情報を逐一取り入れている
- 高校の同級生で岩手に住んだことがあり、転職エージェントをやっている友人に転職相談をした
- 仕事の自給講座で自分の発信を共有して、フィードバックをもらって次に生かしている
場所を変える
- 地元のお祭りで神輿を担いだ
- 8月末は陸前高田市へ。お試し住居の内覧と、夫婦それぞれの転職先の見学に行ってきます
時間を変える
- 今までの日常を疑って、手放す
移住は2027年1月と決めています。残りは車2台の確保と、仕事をどう自給するか。
三栗さんからのフィードバック
このスクールでのワークはいつも三栗さんからフィードバックの返信があります。
そこにいくつか救われた言葉がありました。
ひとつは、タイでの話。タイの人は子どもに優しいのはもちろん、外国人のおじさんにまで優しい。よく観察してみると、彼らは小さい頃から「何かができなくても、存在しているだけで褒められて可愛がられている」。対して日本は、存在ではなく行為を褒める。
もうひとつは、オリンピックのたとえ。金メダルを取った瞬間だけが幸せで、取れなければ苦しみは報われず自己嫌悪だけが残る──多くの人がそういう構造で生きている。そうではなく、目指しているプロセス自体を楽しめる時間にしたい。
そして、僕が「ゼロからイチって大変ですよね?」と聞いたことへの答え。
ゼロからイチが一番キツい。いつイチが来るか分からないし、ムダなことをやっているのではないかという疑いがずっとつきまとう。そこでどれだけ自分のやってることを信じられるかの勝負。
そのうえで「外から見れば順調なので安心してください」と言ってもらえました。渦中にいるとそうは思えないけれど、この一言はかなり効きました。
子育ての話にも返事をもらいました。自分が育てられたようにしか育てられない、とよく言われる。それが本当だとすれば、結果を褒められて育った人は、結果を褒めるように育てる。無意識だとそうなってしまう。
でも、そこに気づいた人は、意識して変えられるようになるのだろう、と。
気づいたところがスタートラインですよ。って。
最後に、環境を変えることについて。
描いている未来に近い人と話し、同じ時間を長く過ごすことはとても重要。ただ、未来に近い人は今の自分と違いすぎて居心地が悪いこともある。でもそれは筋肉痛みたいなもので、一緒にいるうちにそちら側に慣れてきて、思い描く未来に自分が近づいていく──と。
おわりに
不安や疑いを持つのは仕方ない。でも、その不安によって今の行動を止めてしまうのが一番もったいない。もうすぐ変わるのに、また現状に戻ってしまうから。
意志の力で頑張るんじゃなくて、環境の力を借りる。会う人を変え、行く場所を変え、時間の使い方を変える。
そう三栗さんからフィードバックを頂き、今の自分の状況を客観視することができました。
8月末、陸前高田に行ってきます。その様子もまたここに書きます。

